元教師が徹底解説。就学時健診の目的や詳しい検査内容。保護者の心構えも。

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こんにちは、みやです。

長い長い夏休みが終わりました。

独身時代には、夏休み終わらないで~~!と思っていましたが、主婦となった今では、二学期が待ち遠しい。

やっとこうして一人パソコンに向かう時間ができました。

さて、うちの息子は来年小学校一年生です。

幼稚園年長さんにあたる子たちは、みんな秋に「就学時健診」なるものを受けます。

就学時健診の目的って?

就学時健診は、小学校に入学するにあたって、子どもの心身が健康かどうか調べるものです。

また、学校の先生的には、そのデータをクラス編成に役立てます。

どこで受けるの?

入学予定の学校で受けます。同じ幼稚園に通っている子たちでも、学区ごとに分かれるってことですね。

私立に行く予定の子や、受験を控えている子も受けることができますよ。

いつ頃受けるの?

入学半年前くらいを目安に行われます。

文科省が、11月末までに受けるように定めているので、大体10月から11月に実施する学校が多いです。

時間帯は午後が多いですね。

4月から最高学年の6年生になる予定の5年生だけが残り、あとの学年は午前中だけで下校します。

5年生が未就学児をお世話しつつ検査するって学校が多いです。

 

息子にも先日(9月上旬)、市から「10月に就学時健診やるんで〇〇小学校で受けてくださいよ」て、手紙がきました。

詳しい検査内容は?

検査内容は、身体検査、知能検査、面接に分かれます。(面接はない場合も)

身体検査

  • 栄養状態チェック(栄養不良、肥満傾向はないか)
  • 脊柱検査
  • 胸郭検査
  • 耳鼻及び咽頭疾患はないか(耳垢、中耳炎、外耳炎、鼻炎、扁桃炎、咽頭炎、扁桃肥大など)
  • 皮膚疾患(湿疹、水いぼ、顔面湿疹、アトピー性皮膚炎)
  • 視力検査
  • 聴力検査
  • 歯科検診(虫歯の有無、開咬、舌小帯異常など)
  • 眼科健診(アレルギー性結膜炎、結膜炎、斜視など)

聴力検査は、ヘッドフォンをして、小さいピー音を聴き取れるかどうかの検査。

視力検査は、「C」の方向を判断できるかどうか。という、まあ一般的な内容です。視力が1.0以上あれば、異常なしとされる学校が多いです。(一番大きいCが見えたらOK)

内科健診も聴診器でポンポンするやつですね。

すぐ終わる検査ばかりですが、病院嫌いなお子さんにはあらかじめこういう検査があるよ、ということを説明しておきましょう。

知能検査

知能検査は、ペーパーテストが多いです。

といっても、まだひらがなも習っていないわけですから、イラストを見て答えるような問題です。

知能検査と聞くと、

「え!! うちの子大丈夫かしら!!! 成績悪くて入学拒否されたらどうしよう!!」

と心配するママがいますが、まーーーーったく心配いりません。

 

バナナ、イチゴ、スイカ、車の絵があるね。

仲間外れはどれだろう?マルをつけてみてね。

 

とか、そういうレベルの問題です。

特に準備が必要なテストではありません。

集団での行動観察

最近よく行われるようになったのが、集団での行動観察です。

暴れてしまうとか、席に座っていられないような子、暴力的な子、輪を乱しまくる子などがいたらチェックします。

上記の知能テストの時間だけじゃ目立たないが、集団でちょっと楽しい雰囲気になると本領発揮し、自制がきかなくなってしまう子っているんですよ。

内容は、手をつないで丸くなって音楽に合わせてぐるぐる回る。

といった、とても単純なものです。

ヤンチャな男の子がヒャッホー!となるくらいじゃチェックしません。

明らかに目立っておかしい動きをしている子をチェックします。

面接

学校によっては、面接もあります。

親子面接の学校もあれば、子どもだけの学校もあります。

小規模校だと校長先生が面接することもあります。大体ベテランの管理職の先生が面接係になることが多いです。

これも、「今日は誰とここへ来ましたか?」といった、簡単な内容が多いので特に準備は必要ないです。

検査中、保護者は何してる?

上述したように、子どもは来年度の6年生である現5年生とペアになって検査に行く、というシステムの学校が多いです。

その間、保護者は控室でひたすら待っているか、保護者向けの学校説明会に参加することになります。

よほどのことがない限り、健診終了までお子さんには会えません。

ドキドキしている子どももいますが、お兄さんお姉さんと校内を回るのは楽しいようで、ニコニコで帰ってくる子が多いです。

検査に引っかかったらどうなるの?

身体検査に関しては、もし異常が見つかったらもちろん保護者にその結果が伝えられます。

検査結果の紙には、「治療できるものは、入学前に治療してください」と書かれていることが多いです。

しかし、治療を強制はしません。入学までに治さないと入学許可しないぞ!!といったことは言われませんので安心してください。

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実は、うちの娘は聴力検査で引っかかったんです。

「今すぐ治療したほうがいいですか?」

と学校に聞いたところ、

「入学後またすぐに身体検査があるんですよ。その時にも同じ結果なら病院に行くといいと思います」

と言われました。

親と離れて初めての検査って子も多いんで、緊張状態で正しい結果が出ないことってあるんです。

ですから、何か異常があったとしても、必要以上に焦ることはありません。

実際、うちの娘も入学後の聴力検査では異常なしでした。

でも、入学までに治せるものは治しておくのももちろん良いですね。

知能検査に関しては、あまりにも点数が悪かった場合、その子だけ別室で更にテストを受けます。

それでもやはり点数が悪かった場合、後日、普通学級ではなく、特別支援学校などをおすすめさせていただくことになります。

あくまでも、おすすめするだけであって、どうしてもこの学校に入りたい!と言われたら学校としては断れません。

保護者の心構えと注意事項!

最後に、保護者として気を付けるべきことについてです。

心配しすぎない

就学時健診というと、緊張している保護者の方の表情が思い出されるんですが、全く緊張する必要ありません。

第一子が入学する時は何もかも初めてでわからないことだらけなので、心配するのも無理はないのですが、その心配や緊張は必ず子どもに伝わります。

子どもが多少緊張するのは仕方ないですよね。

いきなり連れてこられて知らない部屋で知らない人にテストとか検査とかされるんですから。

そこで親までオロオロしてたら、子どもも不安でいっぱいになってしまいます。

先生たちは皆、お子さんたちが来年の春を待ち遠しく思ってくれるよう、楽しく優しい雰囲気で接するよう心がけています。

たかが小学校ですから。緊張しないでくださいね。

子どもはトイレに行かせておく。

私が現役教師だったころ、可哀想なことに、知能テストの途中でおもらししてしまった男の子がいました。

きっと緊張したんでしょうね。めちゃくちゃ泣いてました。

控室にいるお母さんに声をかけ、事情を話すと、息子のもとに駆け付けたお母さんも泣いていました。

「ごめんね!! お母さんがトイレに行かせなかったから!!!!」

と言っていたのをよく覚えています。

男の子は保健室から着替えを借りてテスト続行。しかし、その教室は男の子の着替えを待っていたために、他のグループより10分程試験終了が遅れてしまいました。

うーん、子どももお母さんも可哀想だったなぁ。

 

子どもが緊張のために「トイレに行きたい」と言えないケースもあるので、必ずトイレは済ませておきましょうね。

子どもの服装注意

保護者の服装はなんでもいいです。面接があったとしても、ラフで構いません。ほんと、ジーパンとかでも平気。

子どもは、身長を測るので女の子は髪飾りに注意しましょう。高い位置のポニーテールも困ります。

また、内科健診では聴診器をつかいますので、お腹と背中を出しやすい服装にしてください。ワンピースやサロペットみたいなのは避けたほうがいいですね。

児童調査票関係(アレルギーなど)の書類は抜かりなく。

当日の持ち物は、上履き、や下足袋の他に、事前に市町村から配布される健康診断表やアレルギー疾患に関する調査票などがあります。

  • 気管支喘息
  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性結膜炎
  • 食物アレルギー・アナフィラキシー
  • アレルギー性鼻炎

などのアレルギーがある場合は、ぬかりなく記入し、忘れず持参しましょう。

特に学校として把握したいのは食物アレルギー

命に係わる問題ですので、食物アレルギーに関しては特に慎重になります。

うちの子は〇〇アレルギーです。

と連絡しておくと、給食の材料にアレルゲンがあった場合、除去食を用意できるケースもあります。(食材によっては用意できず、ただ除去されるのみ)

ただし、注意すべきは、医師の診断書が必要だということ。

保護者が口頭で

「うちの子、ピーナッツアレルギーなんで、対応お願いします」

といっても、医師の診断書がないとだめなんですよ・・・

実は、うちの娘は魚卵アレルギー。いくらを数粒食べると口周りは赤くなり、耳の中はめちゃくちゃ痒くなる。あきらかなアレルギー症状が出るんです。(熱を通したたらこは大丈夫)

でも、病院で採血して診断してもらったことはない。

やっぱり、学校からは「除去食の対応はできません」と言われてしまいました。

娘に聞いたら、

「採血は嫌だ。針を刺すくらいだったら、魚卵が出たら自分で判断して食べないようにする方がまし。」

というんで、学校には一応魚卵アレルギーということは伝えてはありますが、給食の時に自己判断で食べないようにするだけとなっています。

とはいっても、去年、子持ちシシャモが出る数日前に担任の先生からTELが。

「金曜日に子持ちシシャモが出ます。〇〇さんには、配らないってことでいいですかね?」

と確認していただけました。

うちの子が採血しないために、お手数おかけしてすみません、て思いました・・・

まあ、一番いいのは入学までにきちんと採血してアレルギーを調べることですね。

家庭では出ないようなメニューが沢山ありますので、それが一番安心です。

 

いかがだったでしょうか。

就学時健診について少しでも実態がわかっていただけたら嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

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