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誰が決めるの?
クラス替えは担任の先生だけがすると思っていませんか?
それは大間違い。びっくりするくらい沢山の先生で決めています。
誰が決めているのか、まとめてみました。
現在の担任
言うまでもないですね。
一年間(または2年間)子どもたちと密接に関わってきた担任が、主体となってクラス替えをします。
学習面、生活態度、家庭環境、友達関係など様々な情報を一人ひとりの個票(小さい紙)にまとめ、それをみながら話し合います。
過去の担任
過去の担任の先生がまだ異動せずその学校に勤めている場合、その先生にも協力していただきます。
「この子とこの子の親は一年生の時に揉めてるのよ」
「この3人が一緒になると悪さばかりするから、前回のクラス替えの時に分けたの」
「この二人は同じマンションなんだけど、受験を迎えるにあたって親同士がライバル視してて面倒よ」
「この子は精神的に不安定だけど、〇〇ちゃんと一緒にいると落ち着くよ」
などなど、役立つ情報をくれることがあります。
もちろん、子どもは成長し、変わっていくので過去の情報全てをそのまま飲み込むわけにはいきませんが、非常に貴重な情報源です。
養護教諭(保健室の先生)
保健室の先生も、担任が知らなかった情報を知っていることが多いです。
毎年毎年子どもたちを見守っていてくれる存在なので、結構情報通だったりします。
また、担任の前では言えないことでも保健室の先生には話せる、という子もいるため、担任が驚くような子どもの一面を教えてくれることもあります。
さらに、子どものケガ情報に詳しいので、
「〇〇君がなげたボールがこの子の目に当たって、親御さんが激怒してしまったことがあるのよ」
というようなトラブルについても教えてくれます。
専科の先生
音楽や図工、算数少人数クラス、英語などの先生にももちろんお話を伺います。
担任の見えない専科の授業中の出来事などで、クラス分けに役立ちそうなものがあれば教えていただきます。
管理職の先生(校長先生、副校長先生)
最後に、大分まとまったところで、校長先生、副校長先生(教頭先生)の意見もうかがいます。
管理職の先生は、クレーム対応をしている立場です。
ということは、特に手がかかる子ども&親の情報には詳しいんですよね。
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末端担任には気付かないアドバイスをくれることがあります。
このように、沢山の先生の力を集約し、クラス替えをするのです。
担任の先生だけで決めているわけじゃないんです!
よく、
「〇〇ちゃんと一緒のクラスにしてね!」
などと、子どもに必死に懇願されますが、それは到底叶えられません。
そもそもこんなにたくさんの大人の意見を集約しなければならないのでそんな小娘の感情に向き合ってる余裕ないです(辛口すんません)
新学期、仲良しの子と一緒になれなかったからって、旧担任一人を責めるのはやめましょう(笑)
沢山の先生たちがみんなで決めた結果なんです。
クラス替えの流れ
では、これらのメンバーでどういった流れでクラス編成をするのでしょうか?
ここでは、わかりやすく説明するために、4クラスある学年だとして、話を進めますね。
- 現在の担任の先生がそれぞれ自分のクラスを4つにわける。この時に4つのグループの能力が均等になるように注意して分ける。
- 各クラス4等分したら、それを組み合わせていき、新しい4クラスをつくる。
- 担任4人で、一クラスずつチェックしていき、犬猿の仲ペアがいたら離したり、親同士仲が悪いペアがいたら離したりする。また、能力のバランスも均等にする。
- 保健室の先生、音楽や図工などの専科の先生、旧担任の先生にも入ってもらい、チェックをしてもらう。
- 最終的に管理職の先生(校長先生、副校長先生)に確認してもらう。
- クラス替え終了
となります。
結構長い時間がかかりますが、大体集中して1日~3日間くらいで決まります。
話し合いは結構ヒートアップします!
大体子どもが下校して、夕方からスタートしてもかなり遅い時間までかかってしまいますね。
私は、最後に一クラスずつじーっとみつめて、もし自分がそのクラスの担任だったらうまくやっていけるかどうか確認していました。
このクラス、くせ者が多すぎてまとめる自信ないぞ!!!
と思ったら、他の先生と相談しながら多少子どもをチェンジしてバランスをとることもありました。
クラス分けをしているのは自分ですけど、実際担任になるのは自分じゃないですからね(可能性が全くないわけではないけど)
責任重大な仕事です・・・
読んでくれてありがとうございました。
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