こんにちは、みやです。
今回は、多くの保護者が疑問に思っているであろう、
「何で学校への欠席連絡って、電話じゃダメなの?」
という問題について解説したいと思います。
欠席、遅刻、早退の連絡を、電話やメールではなく連絡帳でしろという学校はいまだにものすごく多いです。
私の娘の学校もそうですし、色々と教育の最先端をいってそうな東京23区でもまだ連絡帳を使用している学校が非常に多い。
逆に、幼稚園だとメールで連絡できていたのもあり、小学校に入ってその不便さに辟易している方も多いようです。
連絡帳だとこんなに面倒
連絡帳を書かなければならない状況って、子どもが体調不良だったり、急にトラブルが起きた時なんで、家の中はわちゃわちゃしているし、自分も心に余裕がありません。。
そんな中、丁寧に担任に連絡帳を書くのって大変ですよね。
失礼がないように言葉遣いにも気を遣うし、あまりダラダラ書いてもいけないし、
誤字脱字があったら恥ずかしいし、そもそも、手書きで文章書くことなんてもうほとんどないし!
かなり時間に追われながら、書くことになります。
※ちなみに、連絡帳の書き方はこちら→元教師が教える、好感度が上がる連絡帳の書き方。
そして、通学班登校の場合、集合時間までに集合場所までもっていかないといけない。
てことは、子どもの看病で忙しいのに着替えて化粧もしなきゃ・・・
そして、帰りは連絡帳を届けてくれる友達に、ちゃんとお礼を言わなきゃ。下校時間には家にいなきゃな。
とまあ、非常に面倒なんですよね。
これ、自分が独身教師時代は全く考えもしなかったのですが、保護者の方々、苦労されてたんだなあって今になって思います。
電話、メールという手段もあるのに、なぜ連絡帳が好まれるのでしょうか。
それでも連絡帳を使用する理由
では、その理由について一つひとつ解説していきます。
朝は教師たちが多忙すぎる。
教師の出勤時間は、大体7時半から8時くらい。
子どもたちが登校してくる時間は大体8時から8時15分とか8時20分くらいまでっていう学校が大半だと思います。
大体子どもの登校が完了したあたり(8時20分前後)から、毎朝職員室で打ち合わせがあります。
※その間、子どもたちはランドセルの中身を出したり、朝自習をしています。
全校朝会や集会(朝の運動や音楽集会)がある日はさらに忙しくなります。
それと並行して、その日の授業準備をしたり、同じ学年の先生と打ち合わせをしたりします。
そんな中、子どもの欠席や遅刻の連絡を電話で受けていては仕事が回らないんですよね。
例えば、一学年4クラスだったとして、全学年で24クラス。
1クラスに1人ずつ欠席がいたとして、24人が電話してくるってことですよね?
風邪が流行る季節なんて、その倍は余裕で超します。
テレオペでもいなきゃ無理ですね。
電話回線がそんなにない
学校のHPを見てください。電話番号が書いてありませんか? みると、電話回線は1つ~3つくらいしかないのでは? しかもそのうち一つは職員室ではなく、事務室(事務室に教諭はいない)につながっています。
上で書いたように、24クラスあれば、1クラス1人しか休まなかったとしても、24人が電話をかけてくるんです。
インフルエンザが流行る季節など、1クラス3人休んだとしたら、72人が電話してくるんですね・・・
こんなに少ない回線ですもん、つながるわけがありません。
※たとえ、1学年2クラスしかなくても、12クラス。インフルエンザ大流行の時期は遅刻含め、毎日最低50人くらいから電話があるでしょうね(涙)
子どものずる休みを防ぐ
最近は共働きの家庭が増え、子どもより先に両親が家を出るというケースも珍しくありません。
親がいなくなってから、子どもが学校に欠席メールを送る可能性はゼロではありません。
手書きの連絡帳と違い、メールだと本人かどうかなんてわかりませんから教師も騙されます。
電話でも、
「親は仕事にいっちゃったので、自分で連絡してます。熱があるので休みます。お母さんもこのことは知っています。」
とか言われたら、騙されますよね。
こうしてみると、面倒だけど連絡帳を使わなければならない理由がそれなりにあるということがわかりますね。
幼稚園や保育園がメール連絡に対応していたのは、子どもが幼くて親になりすましてメールを送ることができないからってのもあるんでしょうね。
こうなってくると、逆に小学校でメール連絡に対応しているケースでは、子どものずる休み問題はどうなっているのか気になりますね。
読んでくれてありがとうございました。
元教師が語る、親の連絡帳の書き方ひとつで子どもの印象も変わるという話。