こんにちは、みやです。
前回、授業参観についての記事を書きました。
こっそり教えます。保護者が授業参観でチェックすべき6つのポイント。
その中で、授業の号令について少し触れました。
たかが号令、されど号令。
号令をみたらだいたいそのクラス担任の力がわかります。
今日は、良い先生の見分け方シリーズ。号令編です。
目次
号令は担任によって違う
そもそも、号令のかけ方は担任が一人で勝手に決めています。
統一している学校って今まで勤めたことないです。探せばあるのかもしれないですけど。
号令をかける目的
良い号令とは、「気持ちの切り替え」となる号令です。
これから授業が始まるぞ!勉強頑張るぞ!という雰囲気づくりをし、そして、休み時間との区切りをつけるのが号令。
「切り替え」を目的に号令を行うということがわかっている先生は、きちっとピシっとした号令を行います。
ところが、イマイチそれがわかっていない先生や学級運営がしっかりできていなくて子どもとの信頼関係ができていない先生は、ダラダラとしてメリハリのない号令を許してしまいます。
では、どうしたら子どもの気持ちの切り替えを可能にする号令になるんでしょうか?
気持の切り替えができる、良い号令
起立する
子どもは起立させましょう。椅子もしっかり机にしまわせます。
座ったまま号令をかける先生、近年急増中です。
でも、特に授業の終わりの号令の時、子どもたちの中にはまだ学習のきりがよくない子もいます。そういう子は鉛筆をもったままだったり、号令中もノートを見つめていたり・・・
それらを一人ひとり注意するのは大変です。
自分のことは後まわしにして、まずは皆との号令を優先させる。
ということを覚えさせるのも集団活動の中の立派な教育ですから。
何をしていてもいったん我慢して中断して起立させるのが良いです。
気を付けをする
これも、起立するのと同じ理由で必要です。
何をしていても、まずはいったん中断して正しい姿勢をとる。ふらふらしない。
簡単なことと思いますが、それができない子どもは結構多いです。
全員が教師の方を見る
号令の最中は教師の顔を見ます。
窓の外を見たり、友達の顔をみたりしてよそ見をしてはいけません。
雑念だらけじゃ授業は始められません。休み時間は終わりです!!
ダラダラと長セリフを言わない
最近よくあるのは、
日直 「これから、2時間目の国語の授業をはじめます!」
全員 「はい!」
日直 「礼!」
全員 「よろしくおねがいします!!」
てやつです。
長い!!!!
そんなん必要あります?これをやってる先生、全く意味がわからない。
この号令を採用している時点で、いい先生と思えない。(私感です)
あと、これをやる場合の日直のミスが滅茶苦茶多いんですよ。
「これから、二時間目の・・・あ、じゃなくて、三時間目の・・・」
とか、
「これから、4時間目の、算数の授業を。。。。あ、ちがった、漢字の授業を。。。あ、ちがう、国語の授業をはじめます!!!」
とかさ、もうその時点で勉強やる気なくなるわ!萎えるわ!!
あともっと細かいこというと、授業を始めるのは子どもじゃなくて教師ですから。
学習をはじめます。とか、勉強を始めます。ならわかるけど子どもが授業を行ったらおかしいでしょ。
子どもと教師は立場が対等じゃないんです。
子どもは教師に教えてもらう立場で、教師は子どもに教える立場。
なのに、子どもが仕切って「学習をはじめます!」って宣言すること自体違和感。
教師が言うならいいけどね。
日直に号令をかけさせるなら、やっぱり
「起立。気を付け。礼」
でいいんですよ。シンプルでいいんです!
号令中の指導はめちゃくちゃ厳しく!!!
と、ここまでは、号令の仕方について話してきました。
それよりも大事なのが、号令中の緩んだ態度をきちんと正すことです。
私はここ数年、学級崩壊クラスの運営の補助の仕事をしています。
崩壊しているクラスの号令はひどいもんです。
起立と言われて全員経つのに1分以上。
気を付けと言われて全員気を付けするのに5分以上かかります。
冗談じゃなくて本当に。しかも高学年なのに。
立って気を付けをする。という簡単なこともできなくなっちゃってるんですよね。
それくらいクラスルールが緩くなっちゃってるし、先生との意思疎通ができてない。
子どもって、子どもなんで、楽な方、楽な方へと流されていきます。
号令中にたるんだ態度でも許されてしまうと、二度と自分からきちんと気を付けなんてしなくなる。
授業だって休み時間気分のままダラダラおしゃべりしながら受ける。
もうね、一日中休み時間みたいになってしまう。
そりゃ崩壊しますよ。
号令はとても短い時間だけど、そこで、ピシッとさせることが担任の使命です。
それもできない担任は、授業だってピシッとできません。
- 起立した時に椅子をしまっていない子どもは注意する。
- 立っている時に椅子に身体が触れていたら注意する。
- 手を横にして気を付けしていない子どもは注意する。
- 教師の方をみていない子どもは注意する。
- ふらふらうごいている子どもは注意する。
- 文房具の片付けなどしている子どもは注意する。
- 窓の外を見ている子どもは注意する。
とにかく、細かく指導します。
1カ月もたたないうちに、何も言わなくてもピシッとできるようになります。
号令の時の指導をさぼっては絶対にダメ!!!
そして、保護者の立場として言えるのは、
号令の時の子どもの様子をみたらその先生の良し悪しがわかるってことです。
次の授業参観の時にぜひチェックしてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。